
自分の使命に集中してください。皆さんが参加するイベントには素晴らしい人々がいて無料の食事や良いワインが提供されるかもしれませんが、同時に会いたいと思っている人と出会い、親しくなり、旧交を温める機会でもあります。プロはこれをworking the room(イベントや催しで多くの人と交流すること)と呼びます。
皆さんは富裕層と知り合う最善の方法は彼らの世界の一員になることだということを理解しているでしょう。お近づきになりたい方は富裕層に人気のある地域団体の4つ位に加入しているかもしれません。例えば地元の博物館の会員、動物保護施設のサポーター、大学同窓会の活発なメンバー、商工会議所の有料会員などです。参加できる団体は他にも数多くあります。
このような組織は人がたくさん集まるイベントをよく開催します。毎月のところもあれば、それほど多くない組織もあるでしょう。各団体のイベントに少なくとも月に1回は参加してください。人脈づくりの好機を最大限に活用するため、10項目のコツを試してみてください。
1. 会いたい人のことを知る。参加者のほとんどはクライアントになる資格がありますが、その中の数人はスーパースターである可能性があります。例えばビジネス・リーダーや地域社会で影響力のある方々です。そのような方たちは出席するでしょうか?事前に少し調べるだけで答えが出るでしょう。 コツ:自分が会いたい人について、またどのような人なのかについて前もって調べておく。
2. 身なりを整える。皆さんは成功者なのでそれにふさわしい服装をしてください。人は数秒の間に相手を判断します。相手に近づき言葉を発する前の数秒かもしれません。 コツ:話かけやすい雰囲気。彼らの世界の一員であるという印象を与えてください。
3. 積極的になる。社交の場での見込客探しはデートに似ています。いつかデートをしたいと思う相手がいたら、壁の花にならずにダンスに誘わなければなりません。会いたい人を見つけたら立ち上がって最初の一歩を踏み出しましょう。まず話しかけてください。 コツ:3つのアプローチを紹介します。知り合いに紹介してもらう、近づいて共通の友人の名前を出し褒める。
4. 打ち解けるための質問を用意する。「どちらにお住まいですか?」「お仕事は何をされていますか?」は初対面の人と会話を始める定番の質問です。従って答える準備をしておく必要があります。 コツ:自分の仕事や会社に誇りを持ちましょう。自分のことを長々と話さないでください。相手に関心を示し、話を引き出すことが重要です。
5. ビジネスを前面に出さない。今は社会的なつながりを作っているのです。皆さんがビジネスについて話したり見込客として品定めすると相手の頭の中で警鐘が鳴り響きます。以前にも同じようなことがあったからです。 コツ:すぐにビジネスの話を始める人は必死なのだと思われます。デートに例えると必死な人に限ってデートは成功しません。社交界やビジネスの場においても必死であることは成功の対極にあります。成功者は他の成功者と仲良くなりたがります。
6. 相手の話を引き出す。人は自分のことを話すのが大好きです。皆さんは相手の方について、また相手の趣味や意見について学ぼうとしています。会話を続けるために自分の経験をシェアしたり、質問してください。 コツ:相手の話の要点を繰り返すことで皆さんが話をしっかりと聞いていることを示せます。そのような態度は好まれます。
7. 共通の趣味を見つける。興味のあることを複数持つことが理想的です。趣味や特別な関心事がある人は、愛好家仲間や真剣に学ぼうとする人たちとそのことについて話し合うことに喜びを感じます。 コツ:共通の趣味があれば別の機会に会う口実が生まれます。
8. どのイベントでも新しい人に6人会うという目標を立てる。これは大変なことで努力が必要です。皆さんは一呼吸おいてリラックスしたくなるかもしれません。ある程度話したらそこを離れ、また別の人と会話するのがお勧めです。 コツ:初対面の人との会話はお互いに話すことが無くなってくると気まずくなります。いつまでもその場にいるとしつこい印象を与えるので、まだ会話が弾んでいるうちに切り上げましょう。
9. 会ったことがある人に挨拶する。1カ月前に会った人に遭遇するかもしれません。立ち止まって挨拶し、おしゃべりしてください。ビジネスの可能性は低いとしても良い友達になれるかもしれません。 コツ:分け隔てなく丁寧におしゃべりすることにより、上流階級の仲間入りを夢見ているのではないか、仕事を探しているのではないかという疑念が払拭されます。
10. 帰るときにもあいさつを忘れない。車を待つスペースとコートの預かり場所の2カ所は会話をするチャンスです。イベントの参加者たちと待っているときに、おしゃべりを楽しんだことを伝え、共通の関心事に触れてください。連絡を取り合いたいと伝えて待ちます。相手がどう出るか待つことです。 コツ:相手が名刺を差し出すか別の方法で連絡先を教えてくれた場合、私は自分の名刺の裏に自宅の電話番号と「ワイン愛好家仲間」あるいは話し合ったことを思い起こすメッセージを書いて渡すことにしています。
会った人々についてそれぞれメモを取ることを忘れないでください。まだ記憶が新しいその日のうちに行いましょう。次の日にそのメモをそれまでのメモ集に追加します。これであの一夜が楽しくて生産的なものとなりました