事業継承計画はプロデューサー本人はもちろん、クライアント、業界や社会全般にとって最大の関心事だと言えます。プランニングをすることで以下の項目に限らず、多くの新しいチャンスを手に入れることができます。
クライアント・ベースやAUM(管理資産)の拡大。同業他社のクライアント・ベースの買収はクライアント・ベースの拡大や収入の可能性を広げることができます。
新しいビジネスを生み出す。買収することでビジネス範囲を拡大し、クライアントやパートナーとの可能性を広げることができます。
サービスの拡大。新規クライアントが皆さんやチームの能力を広げるきっかけとなることがあります。彼らのニーズを満たすために新しいスタッフを加える必要があるかもしれません。いずれにしても、サービスを拡大することがより多くの人と、より多くのビジネスをする後押しとなります。
専門化。特定のクライアントが頼れる専門家として、他社があなたのビジネスを推薦できますか。ビジネスの専門分野を明確にすることで理想のクライアントのニーズに特化することができます。
クライアント・ベースの縮小。困っているクライアントをそのまま放置することはできません。退職や仕事の削減などでビジネスの変更を検討している場合は、合併や売却が解決策となります。しかしこれを適切に進めるには綿密な計画が必要です。
引退の準備。これは一夜にして成し得ません。適切な準備をしてこそ、ビジネスやクライアントを適任者に任せることができます。
スケールメリットを生かす。同業者との合併や顧客名簿を購入することはスタッフの変更さらには一緒に仕事をする協力者の効率化へとつながり、より低いコストで生産性を上げることができるかもしれません。
役割の再確認。皆さんが負っている責務を変える唯一の方法は、ビジネスを変化させることです。リーダーシップを後継者に任せる準備を始めることや、仕事を続けながらもビジネスを合併させるなど、調節していくことです。これを実行する理由をよく考えた上で、何をすべきかを決めてください。今日の一つの行動が皆さんの利益となり、さらに重要なのはクライアントの利益につながります。独自の事業継続計画を作成するには、多くの要素を考慮する必要があります。これを進めるガイドとして以下の3つがあります。ビジネスの将来を考えるとき、以下を計画してください。
買収―ビジネスを成長させようとしているとき、後継者育成計画を立てる時間や必要性がないと思うかもしれません。しかし今から準備を始めることで、引退する頃にはしっかりとした基盤ができ、最終的なビジネスの移行がスムーズになります。それまでの間、この計画はビジネスの買収や成長に必要な手順のガイドとなります。買収することでクライアント・ベースを拡大し、新しいビジネスを生み出し、提供するサービスを増やすことができます。
売却―ビジネスの所有権を譲渡する準備はできていますか。購入者が家族であれ、メンターや外部の人であれ、そのプロセスに影響するであろう多くの要因を考慮すべきです。売却することで、ビジネスの専門性に合わせてクライアント・ベースを最適化し、役割を再確認し、引退に備えることができます。
合併―ビジネスの拡大や役割調整のために、他社との合併を計画していますか。あなたとクライアントにベストな結果をもたらす適切なパートナーを見つけるために、短期および長期の計画が必要です。合併することでサービスを拡大し、自分の役割を再確認し、スケールメリットを見つけ、引退の準備をすることができます。
事業の買収、合併などを検討する方は、MDRTのBusiness Continuity Decision Tree (事業継続意思決定の木)をご参照ください: mdrt.org/decisiontree