Suchitra Siriamornsarpはクライアントの希望と現実をすり合わせ、目標達成をお手伝いしています。
アドバイザーがクライアントと長期的な関係を築くには相手の話を辛抱強く聞き、状況を理解することが欠かせません。また成功のためには、効果的な顧客サービス提供を可能にするテクノロジーも必要です。
皆さんはクライアントの目標を管理し効率よく記録して、期待に応えるためにどんなツールを使っていますか。
私はGoogle Driveやマイクロソフトのアプリなどいろいろなソフトを活用しています。例えばクライアントの目標設定に使っているファイナンシャル計算アプリ。勇退後の目標設定に、私からお客さまにあと何年でリタイアしたいかと尋ねます。答えとインフレ率を入力すれば、今なら1000万バーツでリタイアできますが、将来は3000万バーツ必要になりますと、その場で伝えられます。お客さまは素早く答えを導き出せるアドバイザーを専門家だと認めます。
私はiPadとAndroid、ノートパソコンで全顧客データを共有しているので、どこからでも確認できます。クライアントが話す内容をその都度、簡単な会議メモとしてMicrosoft WordやOneNoteに入力し、顧客プロフィールを作成しています。お客さまから電話を受けた瞬間、手元に情報がすべてそろうので迅速に期待に応えられるようになりました。
こうしたツールへのクライアントの反応はいかがですか。
「どうしてそんなに素早く答えが出せるのですか」と聞かれますが、それは手元にすべての情報がそろっているからです。ソフトウエアとアプリがあれば秘書はいりません。顧客管理システムでデータを管理することもできますが、多大な投資が必要です。自営業のプランナーや独立系アドバイザーにとって、多額の投資なしに大きな利益をもたらしてくれるものがアプリです。テクノロジーを上手に活用したクライアント支援のアイディアはmdrt.orgやラウンド・ザ・テーブル誌に掲載されています。