不測の事態が起きても経済的に困らないようにすることが自分の役割
前職の銀行時代に培った知識を頼りに、経営者から決算に関する相談を受けることも多いという松本会員。また専門的な話以外でも、銀行という組織を理解しているからこそできる歯に衣着せぬアドバイスも好評で、銀行に相談する前の段階で意見を求められることもあるそうだ。そんな松本和彦会員は、「不測の事態が起きても経済的に困らないようにすることが私の役割。不測の事態が起きたときには残された方々が困らないように。長生きした場合にも先々まで楽しく暮らせるように。」という考えのもと、最近では経済に関する知識を伝える中で、変額保険や積立NISAについても紹介しているという。
ただし、「ニーズが合うなら積立NISAを選ぶのも一つですが、私はタイムリーにフォローはできません。変額保険なら長期的な目線に立てば必ず役に立つし、なんといっても私のフォロー付きですよ」と一言添えることも忘れていない。この実直な人柄と、きらりと光るユーモアセンスこそ、多くの経営者の心を捉えて離さない秘訣なのかもしれない。
中小企業の経営者と伴走してよりよい社会の実現を目指す
「好きな経営者にはとことんお節介する」と語る木﨑利長会員は、ファイナンシャル・アドバイザーとして中小企業の資金繰りから財務問題、経営者の意識変革に取り組んでいる。
元々はハウスメーカー時代の同期社員に対する個人営業から始め、なかなか営業成績が向上しない状況が続いていた木﨑会員。そんな中、決算は毎年黒字で推移していた家族経営の花屋の店主から「実は保険料を支払うのが難しい」という想定外の告白を受けたそうだ。手元資金が不足しているために、黒字経営でも厳しい状況が続いてしまう小規模な企業の状況を目の当たりにし、木﨑会員の営業方法は大きく転換することになる。
「実は中小企業の資金繰りのリアルな状況について、しっかり教えてくれるような研修はなかなか無いのが現実です。しかし企業の財務経験者がやっているセミナーなどを見つけては行くようにしました」と、小規模法人の財務に取り組むようになり、転身して5年目の36歳で初めてMDRT会員となった。
ときには厳しい指摘をして経営者に切られてしまうこともあるそうだが、「日本には7000万人もの中小企業に勤める人がいます。この人たちが幸せにならなかったら日本自体が幸せにならない。」という強い意志のもと、ただ生命保険を提案することはせず、中小企業の経営者と二人三脚で財務改善・経営変革に取り組むようにしているという。
生涯関わる社会保障の知識でお客様の人生を豊かにする
営業とは専門職業人であると語る髙野淳一会員は、社会保障の知識を自身の強みと捉え、様々なところで社会保障をテーマに講演を行っている。
社会保障に不足している部分を補うのが民間の役割だと語る髙野会員は、クライアントに対しても、そもそも論から話すことが多く、将来の年金を運用だけでカバーするのではなく、長く働く、あるいは支出を抑える、お金をしっかり貯めておくなど、全体の中で常にお話をすることを心がけているそうだ。
「社会保障ってお客様の目の前から私が去ったとしても生涯関わってくることですから、そこら辺の知識って知ってて損はないですし、逆に知らなくて損することも出てきてしまうのでぜひぜひ時間とっていただいて、わかりやすく端的に、もしもお客さんが昨日より今日のここの知識が増えて何か選択するときに参考になれば、仮に私にやっていただかなくても、その方が何かしらのプラスになるんじゃないかな」と語る。
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