一昔前まではお客さまとの連絡は対面か電話でしたが、今となっては過去の話です。ソーシャル・メディアが普及してお客さまと新しい方法でコンタクトすることで多くの機会が生まれています。
数多くのプラットフォームを通じて皆さんのブランドやアドバイザーとしてのサービス、そして手掛けたいターゲット市場に最適なアプローチをカスタマイズできます。可能性は無限であり、最適なものを自分で選択できます。
仕事で最大限にソーシャル・メディアを利用するために、以下のMDRTソーシャル・メディア・ガイドの抜粋を参考にしてください。投稿内容や、プラットフォームごとの異なるアプローチについての見識を含む完全版は、mdrt.org/social-media-guideをご覧ください。
アドバイザーがソーシャル・メディアに関心を持つべき理由
ソーシャル・メディアのさまざまな可能性に触れる前に、ソーシャル・メディアがアドバイザーにとって有益である理由をいくつか挙げます。
- 独自のコミュニティを築き、信頼できる見込客が参加できる。
- 既存のお客さまについても独自の循環を作ることで、ロイヤルティーを高め、金融を超えた価値を提供できる。
- 個性を発揮することで仕事の場を広げたり、特徴づけたりできる。
- 移り気な見込客を忠実な顧客に変えられる。
- 望ましい顧客を惹き付けるために最高の自分を見せられる。
- 無限につながる力を利用して新しい市場に参入できる。
- 複数の人に教育的な指導ができる。
- 従来の広告費よりもはるかに安い費用で自分を売り込める。
- お客さまと直接会わずとも知ってもらえる。
仕事で利用する前に知っておくべき基礎知識
ソーシャル・メディアの普遍的な真実は、多くのプラットフォームにさまざまな人やコンテンツが存在するということです。アドバイザーが作成した一つのコンテンツを全てのソーシャル・メディアで使いまわすことは適していません。
Facebook、LinkedIn、X(旧Twitter)、TikTokといったプラットフォームの違いを熟知し、どのようなコンテンツを扱うのがベストかを研究してください。
投稿する内容や場所によって、それを見るお客さまは異なります。投稿を見る人の興味に合わせることが大切です。オーディエンスは皆さんから何を学べますか。何を知りたがっていますか。コンテンツをどのくらいの頻度で配信しますか。
デジタル・スペースにどんな人がいるのかを決めつけてはいけません。調査によるとミレニアル世代とZ世代が特定のソーシャル・メディア(これまでとは違う形で、これらの市場を対象に教育の機会として)を利用しているようです。だからといって皆さんの投稿を見る人が全員40歳以下とは限りません。ソーシャル・メディアには初めての保険加入、大学進学計画、退職後の生活設計など、さまざまな関心を持つ人がいます。
さらに真摯であることが大切です。よく知らないことについては知ったかぶりをせず、本物の専門家の協力を得てください。ソーシャル・メディアは会話の場であり自分のコンテンツを投稿する(そして投稿されたコメントに返信する)だけでなく、質問をしたり「いいね!」やコメントをしたりすることも含まれます。オフラインの会話と同じように単に売り込みをするのではなく、純粋に関心を示す方が良いでしょう。
どの取り組みにも言えることですが、ソーシャル・メディアの世界に飛び込む前に、関連する規制やコンプライアンスを十分理解してください。多くの場合、コンプライアンス部門は、投稿する資料に対して膨大なレビューを必要とします。また、機密事項をオンラインに掲載していないか確認することも重要です。
DO すべきこと
自分のアイデンティティーを知る。ソーシャル・メディアのアカウントをどのようにブランディングし、どのような内容を配信していますか。写真、ロゴ、配色、文章のトーンなどによって見た人はあなたの印象を決めます。細部が大事なので全てのプラットフォームで慎重にブランディングをしてください。これによりお客さまがどのプラットフォームであなたの投稿を見かけても、プロのリソースとして認識してくださいます。自分のアイデンティティーを明確にすることはソーシャル・メディアを使用する理由を確認することでもあります。見込客を獲得したいのか、ブランドとして認知度を高めるためなのか、ウェブサイトへのアクセスを促すためなのか。アドバイザーはWHYを把握することがとても大切で、それはソーシャル・メディアにおいても同様です。
パーソナライズする。チームや個人に関する投稿は、ビジネス関連の情報よりも多くの関心を集める可能性があります。人は他人が何をしているのかに興味があるものです。情報や画像などで個性を際立たせることにより、関心を引き人間関係を促進させることができます。スタッフが働いているところを写真やビデオで撮影してオフィスの様子を体験してもらうこともできます。
感情に重点を置く。お客さまにコンセプトを伝えるときは実話が役立つように、ソーシャル・メディアにおいても実話とそれに関連する感情を利用するのは効果的です。商品の紹介をしたり売り込んだりするよりも、価値を提供し、商品の影響を示す実話を投稿する方が効果的です。読む人はその実話にまつわる感情を抱き、覚えているもので、皆さんが提供するファイナンシャル・プランやその他のプロセスに影響力があることも想像しやすくなります。
プロセスを作る。アドバイザーはプランニングのメリットを十分理解しています。ソーシャル・メディアの場合は週次計画を作成し、取り上げるトピックや提供するコンテンツを明確にしてください。そうすることで一貫性ができ、オーディエンスからの信頼を確立することができます。また、投稿のスケジュールを立てることで、効果的な資料配信プロセスを作り、選択したプラットフォームに適した投稿頻度にできます。それぞれのプラットフォームにつき、週1~5回にしてください。
DO NOT すべきでないこと
世界は広いことを忘れてしまう。ソーシャル・メディアをチェックするタイミングは人それぞれです。投稿戦略を立てる際に誰にリーチしようとしているのか、ターゲットは誰か、どこにいるのか、コンテンツを閲覧する可能性が高い時間帯はいつなのかを考えてください。
過去の経験を生かさない。ソーシャル・メディアは使いながら学ぶ機会が多々あります。アドバイザーの中には反響の大きかった過去の投稿を再度投稿するよう勧める人もいます。数年前の投稿であれば、新しいフォロワーは見ていない可能性があるので、再び反響を得るチャンスとなります。
細部を見落とす。誤字脱字などはプロらしくない印象を与えます。また、どのアカウントで何をするかにも注意が必要です。ビジネス用のソーシャル・メディア・アカウントで、個人アカウントから応援するつもりだったことに「いいね!」をしてしまった場合、それは公開されるので見た人に良い印象を与えない可能性があります。
すぐに結果が出ることを期待する。知名度を上げることは、一朝一夕にできるものではありません。一貫性と忍耐により持続性と影響力が生まれます。自分にとっての成功を明確にし、目標を設定してください。そして自分のパフォーマンスは期待や目標に沿っているかを確認することで、プロセスと結果の両方に集中し続けることができます。
何を投稿するか
アイディアが必要ですか? 投稿可能な提案やトピックについてはmdrt.org/what-to-postをご参照ください。
プラットフォームごとにアプローチを変える
Facebookでうまくいったからといって、InstagramやTikTokでも同じとは限りません。どのコンテンツがどのプラットフォームやオーディエンスに効果的か、もっと知りたい方はmdrt.org/approaches-for-different-platformsをご覧ください。
その他の質問
ソーシャル・メディアは自分で管理できますか、それとも作成と投稿を代行してくれる人を雇うべきですか? 個人的なことを投稿するべきですか? ソーシャル・メディアで顧客をリサーチすれば、面談での雑談を省くことができますか? 詳しくはmdrt.org/other-questions-to-considerをご覧ください。