就職や結婚したばかりの若いお客さまにとってリタイアメント・プランは頭の片隅にもないことをVikas Sayamlal Jethwaniは理解しています。
しかし、将来の経済的な課題と理想の生活を考慮するとアドバイザーは将来を見据えた提案をする必要があると主張します。
老後に向けた早期資金計画の重要性についてクライアントにどのように説明しますか?
私は「赤ちゃんが生まれたら、いつからミルクをあげますか。1日目からですよね」と伝えています。つまり、初めてお給料をもらったときが退職後の資金計画を始めるべき時です。若い世代が初任給を手にして欲しい物を買ったり、自分の夢にお金をかけるのは大切なことだとは思います。しかし退職後の資産計画を始める最適な年齢は、初めて家を買ったとき、車を買ったとき、結婚したときといった最初の資産、最初の負債、最初の責任を与えられたときです。リタイアメント・プランは一生養っていく家族の一員のように扱うべきです。60歳や引退予定の年齢になれば役割は逆転し、その家族の一員であるリタイアメント・プランがあなたの残りの人生を養うようになります。
数年前と比較して早期退職のプランニングがより重要になった理由は何でしょうか?
2つの考え方があります。一つは早期計画、もう一つは早期退職です。近頃のお客さまは60歳になったら働きたくないと早期退職を望んでいます。これは新しい富裕層に定着した考えで、人生を楽しみたいと考えています。そこで私は「早期退職の意味を本当に理解していらっしゃいますか。そのための経済的な準備はできていますか。経済的自由を手に入れるために今必要な行動をとっていますか」と問い掛けています。今と同じ生活レベルを維持するために、どれだけのお金が必要かをお伝えします。60歳でリタイアする人は35年間の現役生活で退職後の資金を築くことができますが、早期退職を計画している人は計画の開始時期を遅らせたり貯蓄額を減らす余裕はなく、最優先の投資計画はリタイアメント・プランでなければなりません。もし本当に早期退職を実現させたいのであれば、毎月の収入の40%を貯蓄していく必要があります。
リタイアメント・プランが定期預金など他のオプションよりも優れていることをどのように納得させますか?
お客さまには「ご自身に万一のことが起きて定年退職を迎えられなかったら、パートナーはあなたが遺した財産を慎重に使ってくれると自信を持って言えますか。もし答えがノーなら、代わりにリタイアメント・プランに加入し、問題ではなく解決策を遺してはいかがですか」と言います。最近のリタイアメント・プランは魅力的な税制優遇措置があるので、万一のことがあって定年退職を迎えられなかったとしても、保障を配偶者の生涯所得に転換する機能を組み込むことができます。定期預金に投資するとインフレや課税、金利の低下に伴うリスクだけでなく、銀行の破産という大きな脅威があります。貯蓄プランや定期預金は10年後に購入する資産や車、家などの負債がある場合にはおそらく真っ先に使われてなくなってしまいます。子どもの教育資金や結婚といった人生の大きな節目に発生する費用を支払う際の最初の選択肢となります。そのため、リタイアメント・プランは退職後まで手をつけず、別途蓄え続けるのがベターです。
Vikas Sayamlal Jethwaniはインドの5年間MDRT会員です。連絡先はvikas.jethwani@hotmail.com。