
べてのイベントに参加するたびに新たなインスピレーションを得られてきたと確信しています。MDRTが推奨しているアプリを活用したり、会報にしっかり目を通したり、Webサイトにある情報をキャッチしたり、入手しようとすればMDRTは自分の営業活動や普段の生活に取り入れていける多くの情報を提供してくれています。私は米国本部の委員をやらせていただいていたこともあります。まだコート・オブ・ザ・テーブル基準を達成できていない時、私は本部の委員が集まった会合でスコットランドから来られた先輩会員にコート・オブ・ザ・テーブル基準を達成するためのアドバイスをいただきました。「なんでも一人でやるのではなく、自分にしかできないファイナンシャル・アドバイザーとしての仕事に集中した方がいい」とのアドバイスを受けて、早速帰国後に秘書を雇うようにしました。秘書を雇うことによって益田会長はファイナンシャル・アドバイザーとしてのプロフェッショナルな業務にそれまで以上に集中できるようになりました。この貴重なアドバイスによって益田会長はコート・オブ・ザ・テーブル基準を達成することができました。
トップ・オブ・ザ・テーブルへの昇格を阻む最大の課題は何でしたか?
トップ・オブ・ザ・テーブル基準の達成を阻むものは自分自身の思考や思いといったものだと考えています。例えば、現在会長をやらせていただいているMDRT日本会の公務がかなり多いといったことや、家庭を大切にすることで仕事との両立が難しいとか、90%を個人保険でやっている自分にはトップ・オブ・ザ・テーブルの基準は達成困難だとか、トップ・オブ・ザ・テーブルを達成されているファイナンシャル・アドバイザーの方々はお客様に恵まれていて、自分には難しいに違いないとか、そういう思いが自分自身にブレーキをかけていました。自分自身で自分の脳にストップをかけてしまう、それが課題だったのだと思っています。
その課題を克服できたのはなぜですか?
2022年11月にRegina Bedoya(レジーナ・べドヤ)MDRT元会長が来日されました。元会長にお会いした機会で自分がなぜトップ・オブ・ザ・テーブル基準を達成できないかを率直に相談しました。レジーナ元会長は「君なら絶対に達成できる。そのためにはお客様のトップ20%の方のアポイントをとって面会するのが良い」とのアドバイスを受けました。私はレジーナ元会長にいただいた青い海のカフスボタンを身に着け、元会長の写真が印刷された名刺をデスクにおいて、残り1か月程度の期間にトップ20%のお客様とアポイントを取り続けました。幸運にも「連絡しようと思っていた」「紹介したい人がいるからすぐに来て欲しい」といったお客様がいて最終的にトップ・オブ・ザ・テーブルの基準を達成することができました。私の脳にあったストッパーを外したのはレジーナ元会長へ達成報告をしたい、というモチベーションでした。私自身がもっていたブレーキを外してくれたのはレジーナ会長の存在でしたが、MDRT会員の方々にとっては、そうした存在がMDRT日本会の周りにもいるのでないでしょうか。日本会の仲間と語りあい高めあうことで「自分の脳にあるストッパー」を外していただきたいと思います。
トップ・オブ・ザ・テーブル達成プロセスで立ちはだかった障害はありましたか?
レジーナ元会長へのコミット以降、アポイントを取り続けました。そんななかで紹介を受けたお客様から大型の相続案件が来ました。内心これで達成できると確信した案件だったのですが、お客様の健康上の問題で契約が成立できませんでした。これは自分の問題ではない。残り1か月、自分でコントロールできることに再度集中しようと気持ちを切り替えて、再び猛烈にアポイントを取り続ける毎日でした。結果として12月に84名のお客様の契約を獲得し、その90%以上が年払いの契約となりました。トップ・オブ・ザ・テーブル基準の達成率は101%。元会長へのコミットを遂行するためのギリギリの挑戦に勝利することができました。
トップ・オブ・ザ・テーブルの達成で得られたことは
私のストッパーを外していただいたレジーナ元会長には、世界大会のときに報告とお礼をしました。元会長や委員メンバーの方々が我が事のように喜んでくれたことは本当に嬉しく思っています。MDRT大会でボランティア活動を続けることで、日本だけでなく世界中に仲間が増えていきます。私は4年ほど前から地域の青少年育成のボランティア活動も妻とともに続けてきました。MDRTのホールパーソンの理念は自身の生活にも大きな影響を与えてくれています。MDRTに携われば携わるほど恩恵を得られると思っています。今年初めてトップ・オブ・ザ・テーブルの世界大会にも参加することができるので、そこで得られるインスピレーションを大切にして、トップ・オブ・ザ・テーブル終身会員を目標に今後も頑張っていきます。世界大会で自分には見えない「自分の脳にあるストッパー」をまた外せるような新たな出会いや体験に期待しています。
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