Michael Joseph Haggerty, CPCA, CFPは、ある女性と30分の面談をしました。経済的に困窮している彼女には3人の子どもがおり、そのうち2人には知的障害がありました。カナダのNew Brunswick州Frederictonの15年間MDRT会員のHaggertyにとって、クライアントではない彼女と面談をしても収入にはなりません。しかし、公的制度を説明し、税制上の優遇措置をお伝えすることでその方は月800ドルも収入を増やすことができるので、人生を変えるお手伝いができます。
「できるものなら関わる全ての人のお役に立ちたいと思っています。収入に繋がらなくても、投資や資産の最大化を実現できたときとは、また違う感動があります」とHaggertyは言います。
収入に繋がらなくても、投資や資産の最大化を実現できたときとは、また違う感動があります。
彼は5年前に、同じ教会に所属する人々に政府からの援助や住宅ローンを確保する支援を行うプロボノ活動(各分野の専門家が専門知識やスキルを無償提供して社会貢献するボランティア活動)を始めました。彼の評判は町の人々にも広まり、仕事以外の電話や面談にかなりの時間を費やすようになりました。あまりにも時間が取られて仕事に支障が出ているのをみて、アシスタントのShannonはその活動をやめるよう勧めましたが、Haggertyは「やめてしまうのは自分らしくない」として受け入れませんでした。そこでShannonは無償のセッションを月1回土曜日のみとして相談時間を一人15分間(要予約)にするよう提案しました。これによりHaggertyは無料サービスを続け、それ以外の時間は1,900人のお客さまの保険や投資アドバイスをする従来の仕事に集中できるようになりました。Haggertyのオフィスには他に2人のアドバイザーと4人のスタッフがいて、彼は25万ドル以上の資産を持つ250人の顧客を担当しています。
無料カウンセリングは通常午前9時から午後1時までですが、場合によっては午後3時まで延長することもあります。予約の少ない日は1回の面談時間を長くすることもあります。Haggertyのビジネスは全て紹介で成り立っているため、このプロボノ活動には大きなメリットがあります。
- アポイントメント管理。このプログラムによりShannonはオフィスに連絡をしてくる見込客を精査し、Haggertyがアドバイスできるタイミングを示すことができます。
- ネットワークの最大利用。Haggertyは問題解決のため、相談者が次にどの専門家に会うべきかを検討します。彼には25年以上にわたる金融サービスの仕事で培った人脈があります。例えば家主との問題を相談されたら、Haggertyは答えを持っていなくても知り合いの弁護士に相談することができます。
- 差別化。教会やその他のコミュニティ組織は無料で税務準備作業やその他の財政支援を提供しています。しかし営利企業がこのサービスをするのは珍しく、人口5万人の小さなコミュニティに大勢のファイナンシャル・アドバイザーがいる中でHaggertyの存在は際立っています。
- 柔軟性。Haggertyはフレキシブルな対応を心がけています。無料カウンセリングに来られた方でも、平日にカウンセリングが必要な場合があります。父親の死後、50万ドルの投資と75万ドルの遺産を相続したお客さまが、土曜日の無料カウンセリングに来たことがありました。また反対に有料のご相談に来ていただいた方でも、土曜の無料枠をお勧めすることがあります。
- 思いがけない紹介。ある人は、Haggertyがその方の隣人の住宅税控除取得をお手伝いしたのを機に、Haggertyへ投資管理の移行を希望しました。「このお客さまがお得意さまになるかもしれません。そうでないとしても、私たちの会社を知っていただく絶好の機会です」と言います。また、親切を何年も覚えていてくださるケースもあります。ある女性が生活保護者に発行されるフード・スタンプを受けられるように助けたところ、それを覚えていた子どもたちが大人になり親のような苦労をしないで済むようにHaggertyに貯蓄を始めるサポートを依頼しました。
彼は利益よりも大切にしていることがあります。彼が担当するクライアントの75%は所得税控除を受けるための情報や、限界所得世帯が利用できる燃料補助金や教育費積立プランのような政府給付金の申請に関する支援を必要としていません。そんななかでも、4人の子どもを持つ女性のためにあるプランを設計し、年間約4,000ドルの収入を6年間得るお手伝いをしました。
「彼らをお客さまとして追いかける人はいませんが、子どもたちが大学進学を迎えたとき、貯蓄があれば彼らの人生に大きな影響を与えます。そのときに私たちの存在を認識していただけます」とHaggertyは述べます。
土曜日の無料セッションがどれだけの収益や顧客獲得に繋がったのか調べたことはありません。彼はこの時間を教会やフードバンクのボランティアと同じように考えており、金銭的な利益を期待していないからです。
「私は仕事から十分な収入を得ているのでそのお返しをさせていただきたいと思っています」と言い、仲間のアドバイザーにも年に2~4回、またはできる範囲で奉仕的な活動をするようアドバイスしています。「もし誰かが私のことを『人を助ける存在』だと思っていただければありがたいです。良い行いは必ず報われます」と述べました。
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Michael Haggerty michael.haggerty@lsfg.life