世界最大のイスラム教徒人口を誇るインドネシアにも シャリア保険になじみのないお客さまがいます。Tony Zhouはそのような方々に保険の知識を教育する使命を担っています。
シャリア保険と一般の保険の違いは何ですか。
従来の保険は被保険者のリスクを保険会社に移転するという概念に基づいています。一方、シャリア保険はイスラムの教義に則したタバッル基金を集めて加入者間で相互扶助をする概念に基づいています。タバッルという言葉の由来は寄付、贈与、貢献を意味するアラビア語です。ある人が別の人に資産、金銭、利益などの形でタバッルを贈る際は現在も未来も見返りや返済を求めず、慈善的に行います。加入者はタバッルをシャリア保険に託すことで、シャリア保険は営利目的ではなく、病気、障害、事故、死亡など不幸があった他の加入者を助ける資金源として機能します。従来の保険と違うのは、シャリア保険はイスラムの教義である純粋性、確実性、相互扶助に則った保険だという点です。
シャリア保険商品を提供する際、どんなコミュニケーション戦略やテクニックを使っていますか。
シャリア保険は保障を得るだけでなくチャリティーへの献金にもなり、人助けができるとお客さまに伝えています。人助けはインドネシアの人々の価値観や文化に合致しているためシャリア保険を受け入れ理解しやすいのです。民族や宗教、人種を人助けの条件にしますか。もちろんしません。相互扶助という普遍の概念の延長線上にあるのがシャリア保険です。シャリア保険は万人のための保険です。イスラム教徒も非イスラム教徒も、民族や宗教、人種に関係なく、他者を思いやる仕組みです。私たちはシャリア保険で善行をなせます。
見込客にシャリア保険を提供したいアドバイザーに他にアドバイスはありますか。
インドネシアは世界最大のイスラム教徒人口を抱える国ですが、シャリア保険に未加入の方は多くまだまだビジネス・チャンスがあります。保険による保障をもっと重視することが私からのアドバイスです。インドネシアのシャリア保険は、OJK(インドネシア金融サービス庁)とインドネシア・ウルマ評議会のイスラム学者の助言を採用し、シャリア監督委員会に監督されていますのでコーランの聖句を引用して説明する必要はありません。
Tony Zhouはインドネシア、ジャカルタの7年間MDRT会員です。Contact : tonyzhouprudential@gmail.com