1年に2度の交通事故被害で保険業へ
高校野球の強豪で野球漬の高校生活を送った森会員は、自身のリハビリの経験を生かして病院の作業療法士として働いていました。病院勤務で安定した生活を続けていたとき、森さんは2度も交通事故の被害に遭うという経験をしました。1度目の事故では入院が長期化せず、折角入っていた保険金がでない状況となりました。親に加入を勧められた古いタイプの保険は、入院期間が短い現在の医療環境と合っていなかったのです。すぐに保険の内容を見直したタイミングで、再度交通事故に遭うという憂き目にあったときには、契約見直しのお蔭で保険金を得ることができたといいます。病院勤務で保険の重要性は十分に認識していたものの、自分の保険はしっかりとチェックできていなかった。保険の大切さを身をもって感じた森会員は、安定した医療現場で働くことを辞め、一念発起しファイナンシャル・アドバイザーへの転職を決意しました。
医療マーケットで「お金の専門家」に
保険会社に所属しファイナンシャル・アドバイザーとなった森会員のマーケットは、もっぱら病院勤めの個人のお客さまでした。看護師や理学療法士、薬剤師など、病院で働く元同僚たちには安定した収入があります。一方でこうしたお客さまは、今後大きな収入の増加は見込みにくいということを森会員は知っていました。「自分は単に保険の営業マンではない。iDeCoやNISAなどを含めてお金の専門家として医療従事者にふさわしい長期的なマネープランを提供することを心掛けていました」。知人を紹介してくれるというお客さまには「保険営業の人とは言わないで、『お金の専門家』を紹介すると言って欲しい」と念を押していました。自分がよく知る医療マーケットで順調にファイナンシャル・アドバイザーとしてのキャリアをスタートしたものの、この時点ではまだMDRT基準に達するまで営業成績は上がっていませんでした。
代理店へ転籍で成績が3倍に
「お金の専門家」としてお客さまを開拓してきた森会員にとって、会社の商品だけを扱うことに限界を感じるようになりました。他社を含むいろいろな保険商品を扱うことによって、これまで以上にお客さまに最適な長期的なマネープランを提供できると考えた森会員は、代理店へ転籍することを決断しました。代理店へ転籍した森会員は「ストッパーが外れた」かのように営業成績が向上したといいます。「会社の商品しか販売できないという葛藤が無くなったので、心の底から自分が本当にいいと思うものを提案できる」と感じるようになった森会員は、それまでの3倍以上の営業成績を上げるようになり、一気にMDRT、コート・オブ・ザ・テーブル(COT)基準を達成しました。
オンラインを駆使して全国のお客さまを獲得
森会員が転籍した代理店は、セミナーで見込みのお客さまを獲得する手法を採用していました。森会員は「お金の専門家」としてセミナーをオンラインで実施することに取り組むようになりました。代理店がもつノウハウと、森会員が好んで活用してきたオンラインでのコミュニケーションを融合したスタイルを確立しつつあるといいます。小さな子供をもつ森会員にとって、在宅でお客さまとコミュニケーションできるオンラインは最適です。北海道から沖縄まで、森会員のお客さまは今では全国に広がっています。小さな子をもつ親として、自分と似た親世代のお客さまを多く抱えるようになりました。医療分野から、小さな子をもつ親御さん世帯へ、自分にとってもっとも身近で理解し合える見込みのお客さま層を対象とすることで、自分の強みをそのまま営業成績へ繋げています。「代理店にお世話になることで、自分の幅が大きく拡大しました。今後、この恩義に報いるためにも、同僚や後輩の育成に力を入れていきます」という森会員は、高校野球に注いだ情熱を、今は会社の成長へと注いでいます。
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