「今の自分と将来の理想像のすき間を埋めるのにMDRTが役に立つ」と私が話すのをお聞きになられたかもしれません。

会員歴25年の私はこれが真実だと身をもって知っています。

1999年にMDRTに初入会し、その年にニューオーリンズのMDRTアニュアル・ミーティング（AM）に初参加しました。ワクワクしました！

しかしその頃の私はMDRTが目的地ではなく旅であることを知りませんでした。MDRTに入会したもののどう生かせばいいのか分かりませんでした。

25年前私をMDRTに導いてくれた2人のメンターが、私が初参加したAMでPGAボランティアをするよう勧めてくれました。「入会したばかりなのに大会でボランティアをしろと言うの」と当時は思いました。達成記念を晴れがましく祝いたいのにと思ったのです！

幸いメンターの勧めに従った私は、新人MDRTボランティアとして大会登録を手伝い参加者にリボンを渡しました。

これが想像もしなかった素晴らしい旅の始まりでした。

ボランティアに参加したおかげで無数の新しいチャンスと友情の扉が開かれました。MDRTコミュニティに熱中するにつれ、自分がより大きなものの一員であることに感謝し楽しむようになりました。

MDRT初入会からわずか10年後の2009年、私はBusiness Structure委員会のチェアを務めました。正直に言ってこの役割には緊張しました。

しかしMDRTのリーダーの皆さんは私を信じてくれました。大事なリーダーシップの第一歩を無事踏み出せたのはこの方々のおかげです。経験豊富なボランティア・リーダーたちは、私が困って質問するたびに助けてくれました！

あれから早15年、私はMDRT会長に就任しました。これまでの道のりはかけがえのないものです。

私が歩んだMDRTの旅は、知識を与え進んで指導くださった多くの先達がいなければあり得ません。先輩方のサポートに私は生涯感謝し続けるでしょう。

こうした効果的なコーチングとメンタリングがリーダーシップのパイプラインを作り、MDRTとこの組織に奉仕する人々の役に立ちます。そしてリーダー・グループから次のリーダー・グループへの移行を成功させることが不可欠です。

リーダーシップ移行を効果的に確実に行うため、次の重要な分野に注目してください。

まずMDRTの知識です。リーダー全員がMDRT戦略計画と組織のプログラム、取り組み、方針、手続きに精通しなければなりません。後継者が十分な情報を知った上で意思決定ができるよう、必要な知識を身につけてもらってください。

次にリーダーシップ戦略です。ボランティア・リーダーは全員が日々仕事をしながらも、MDRTが成長し繁栄するよう戦略的に思考し、行動できなければなりません。知っての通り簡単ではありません！

最後にコーチングと能力開発です。全員のパフォーマンスを向上させるために、才能を開花させ個々の長所を伸ばす手助けをしなければなりません。もし先輩リーダーの方々が私の才能を開花させ、私の長所を伸ばすために時間を割いてくれなかったら、今の私はありません。皆さんにも似た経験があるでしょう。リーダーシップは協力が大事なのです。

今年一年間お疲れ様でした。そしてご清聴ありがとうございました。

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