![チームで切磋琢磨し中小企業をサポート ~銀行員から転身して3年の気鋭のコート・オブ・ザ・テーブル~ [相原 卓朗 Takuro Aihara]](/_next/image?url=https%3A%2F%2Fmembers.mdrt.org%2Fglobalassets%2Fdigizuite%2F35748-en-japan_written-interview_january02_supporting-smes-through-teamwork-and-friendly-competition.png&w=3840&q=75)
東北に第2のトヨタを作りたい
地元仙台で生まれ育った相原会員は「東北に第2のトヨタ自動車を作りたい」と地域貢献への強い思いをもって地元の有力銀行へ就職しました。以来、念願通りに一貫して融資部門の銀行員として、地域の企業育成に情熱を注いでいました。複数企業をつなげて相乗効果を促すマッチング分野でも活躍するなかで、企業を助けるという社会貢献意識がさらに高まっていきました。しかし、銀行員には必ず転勤があります。折角関係構築できた企業から「もっと相原さんと長く付き合いたい」という言葉をもらうことも度々あったといいます。11年もの間、銀行員として企業と付き合う中で、これまで以上に企業に寄り添っていきたいという意識が高まった相原会員は、銀行員としてではなくファイナンシャル・アドバイザーになって地元企業に貢献するという新たな道へ踏み出す決意をしたのです。
工夫しつづけるという決意
安定した銀行員という立場を捨て、フルコミッションのファイナンシャル・アドバイザーとして新たな道を歩み始めた相原会員は、早速MDRTの先輩にアドバイスを求めました。先輩会員からは「なにか工夫していることはありますか?私は工夫をしない日はないです。毎日、工夫をして、毎日、保険とは何かを考え続けています」と熱意に満ちたアドバイスを聞きました。内容はもとより先輩会員の人を引き付ける魅力に感銘を受けました。「MDRTはあくまでも最低ライン」との意識を植え付けられたのもその先輩会員でした。1週間に15件の法人と面談するという目標を掲げて、相原会員のファイナンシャル・アドバイザーとしての挑戦が始まりました。ある時、地元有力企業の社長夫人と知り合うことができました。相原会員は週に1回、その夫人のもとを訪ねあれこれと相談を受けるようになりました。その相談は、健康的な食事の作り方といった保険商品とは全くかけ離れたものでしたが、相原会員はフードコーディネーターに同行してもらうなど、親身になって社長夫人の相談に対応したといいます。こうした関係づくりもあり、夫である社長から保険に入ってあげるからプランを持ってこいと言われました。しかし相原会員は「いやです。私は企業に本当に為になるものしか紹介しません。世話になっているから保険に入ると言われてもご提案は絶対にしません」。意固地になったように感じられた社長からは「生意気な奴」と一旦は突き放されましたが、時とともにその会社の相談を受けるようになりました。
とことん深堀してソリューション提案
ある建設会社に訪問したときは、社長から財務内容と事業承継について丁寧に説明を受けました。4名いる従業員の退職金手配もしっかりしているというその会社には特段問題点は無さそうでした。相原会員はサポートの必要がないと判断して面談を終了しました。しかし、聞いた内容についてMDRTの先輩会員に報告したところ「本当に大丈夫なのか。退職金を払った際の財務状況はかなり厳しくなるのではないか」との指摘を受けました。そうかもしれない。相原会員は自身の早合点を反省し、再度その社長と面談の上、財務状況と事業承継についてさらに深堀し、その会社に対するソリューション提案を行いました。「どうしても自分のフィルターを通して企業を判断してしまいます。このケースは私の早合点が招いた失敗でした。MDRTの先輩のアドバイスによって最終的には誤りを修正できましたが、まだまだ社会に貢献できるファイナンシャル・アドバイザーとしては道半ばです」。
チームで切磋琢磨し社会貢献
銀行員からファイナンシャル・アドバイザーへ転身した相原会員は、初年度の成績で順調にMDRT会員に登録されました。以前「生意気な奴」と突き放された会社からは、大口の契約を獲得し、翌年にはコート・オブ・ザ・テーブル(COT)へと階段を上がっています。会社内では全国規模で有志が集まる会議に参加し、土曜日の朝8時から毎週会議をしています。「まだまだ自分だけでは気が付けない部分があります。企業の財務や事業承継の問題を正確に扱うためには、この有志の仲間の意見は欠かせません」。10名からなるこの有志会議のメンバーは年々コート・オブ・ザ・テーブル(COT)以上になる人数が増えているといい、相原会員のチャレンジも加速しています。かつての「東北に第2のトヨタ自動車を作りたい」という相原会員の夢は、いま「中小企業をわくわく元気にする」という目標に変わっています。「中小企業に元気が無ければ、社会全体に元気が生まれません」という相原会員の社会貢献に対する意識は、さらに高まっているようです。
Contact: MDRTeditorial@teamlewis.com